リ サ イ タ ル

 

音声

[ 約2分 ]


 「仮名手本忠臣蔵」七段目の「一カ茶屋」を踏まえて、廓では「うき様」と呼ぱれていた大石内蔵助良雄のお大尽ぷリを題材にLています。大石の廓遊びに、無骨な浪人村上喜剣と、哀艶な軽を配して、台詞を生かした新機軸の観賞用長唄として、明治四十ニ(1909)年、長唄研精会で発表されました。作詞は中内蝶ニ、作曲は、前半を三世杵屋六四郎(後の稀音家浄観)、後半の「更けて廓の~」からは四世吉住小三郎です。華やかさの中に渋さもあリ、物語性にも富んだ洗練された鑑賞曲です。