リ サ イ タ ル

 

音声

[ 約2分 ]


 昭和四十九年、第七回東音創作会で発表された曲。
雪どけ水が音をたてて流れる山里にニ人の兄弟がいて、遠い山なみをあおぎながら、兄は小舞、弟は鼓の修業に励んでいます。
やがては都に住む父のもとに帰り、雅児の風流を舞いたいと願うのです。
この曲はそうした兄弟の希望に満ちた生活をリズミカルに謳いあげています。
曲の構成ははじめニ上りで明るく、やがて本調子となり狂言風。
後半は変調子(二上り、三下り)とどんどん曲想が変化してゆきます。