リ サ イ タ ル

 

音声

[ 約2分 ]


 昭和四十三年、第一回「東音創作会」で発表された曲です。従来の「松竹梅」ものとは異なり、松・竹・梅、それぞれがテーマを持ち、独立した曲になっています。その三曲を笛の演奏で繋いでいます。
 「松」は松の羽衣、天女と漁夫の昔話を本調子で、上調子を入れて浄瑠璃風に仕上げています。
 「竹」は、京童が竹と遊ぷ様子を二上りで、低音三味線を使って現代邦楽の感じを出しています。
 「梅」は梅の模様が入った小袖を着た男女の恋を描いた曲です。三下りで、替手を入れてしっとりとした趣を表現し、純長唄風に作曲しています。
 作詞者、作曲者ともに、この曲が処女作で、その後ニ人で多くの曲を作っています。又、舞踊化され、レコードも発売されています。